私鉄ってなに?JRとの違いとは

その他

JR以外の鉄道会社のことを一般的に「私鉄」という呼び方をすることがありますが、これはなぜそう呼ばれるのでしょうか。民間企業が経営する鉄道会社を「私鉄」と定義するのであればJRも民間企業が運営する会社であるため「私鉄」というくくりにすることが出来そうです。

そんな中でなぜJRだけ「私鉄」のくくりに入らないのか。反対に「私鉄」とは何なのかについて元JR駅員が解説していきます。

アドセンス

私鉄とは

「私鉄」と呼ばれる鉄道会社は一般的にJRを除く鉄道会社を呼ぶ際に利用される呼び方のことです。京王電鉄や小田急電鉄、近畿日本鉄道や西武鉄道など特定の鉄道会社を指すわけではなく、JR以外の鉄道会社と認識して問題ありません。

民間企業が運営しているために「私設された鉄道(=私設鉄道)」「民間が保有している鉄道(=私有鉄道)」という事で「私鉄」というくくり方をされているようです。

なお、施設された鉄道や民間が保有している鉄道という面から見ると地方公共団体が運営する鉄道は厳密に言えば「私鉄」ではないのかもしれませんが、明確な定義づけはされていないのが現状です。

JRを私鉄と呼ばない理由

民間企業が運営している企業を「私鉄」というのであればJRも民間企業が運営している会社です。

JRはJR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州、JR貨物という7社が存在していますがどれも民間企業が運営している会社でその中でも特にJR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州は株式上場もしている大企業です。

そのような中でも「私鉄」という呼び方をしないのにはJR前身である日本国有鉄道時代の影響が強く残っているようです。

JRがまだ日本国有鉄道であったころにも当然「私鉄」と呼ばれる会社は存在しており、その時に日本国有鉄道はその名の通り日本国の所有する鉄道であったため「私鉄」と「国鉄」という明確な区分がなされておりました。

当時の呼び方が現在も残っているため、「私鉄」という呼び方にJR各社は入っていないようです。

日本最古の私鉄は1882年開業

日本最古の私鉄は1882年(明治15年)に開業した「東京馬車鉄道」が日本初の私鉄と言われており、当時は馬が客車を引く馬車としてスタートしました。その後馬から蒸気、電気へと動力源は時代に合わせて変化をしていますが、会社自体は現在の「東京都電車」通称「都電」として日本に残っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました