ごく一部の新幹線を利用する際に「立席特急券」という切符を購入することが出来る場合があります。指定席特急券より530円安い値段で購入することが出来るので、少しでも安く買いたいと思う方は魅力を感じる切符ですが、購入できたり購入できなかったりします。
今回はなぜ「立席特急券」が購入できないか。どのような場合に売り出されるのかについて元駅員が解説していきます。
立席特急券が売られることがある列車
立席特急券が売られることがある列車は一部の列車に限られています。対象となっている列車は
- はやぶさ
- はやて
- こまち
- かがやき
以上の4列車です。この列車は全て全車指定席となっているため自由席で乗車をすることが出来ません。その為、この4列車のみを対象に立席特急券の販売をされることがあります。
立席特急券の販売が開始されるタイミング
立席特急券は全席指定席の列車の指定席が満席となってしまった場合に発売が開始されます。そのため、満席になるまでは購入することが出来ず、満席にならなかった場合は発売の開始をされることすらありません。
立席特急券の購入方法
立席特急券の購入方法は主に2つしかなく
- みどりの窓口
- 指定席券売機
以上の2つで購入することが基本となっています。
また購入時は乗車する列車を指定して購入する必要があり、指定した列車以外で使用することが出来ません。
立席特急券の使用方法
立席特急券は購入時に指定した列車に乗車し移動するために使用します。
指定席が満席の列車でのみ販売されるため、基本的に座ることが出来ません。また切符の券面にも着席できない旨の表記がなされています。
そのため列車乗車後はデッキまたは指定席車両の通路で立っておく必要があります。この時空席がある場合に座ることは制度上認められてはいませんが、厳密に取り締まっているわけではなく乗務されている車掌さんの判断に委ねられている部分が大きいようです。
また、デッキや指定席の通路が混雑していたとしても、グリーン車やグランクラスといった車両のデッキや通路に入ることは認められていません。
立席特急券のまとめ
立席特急券の特徴をまとめると以下の4点になります。
- 一部の全車指定席の列車が満席になった時に発売される
- 指定した列車にしか乗ることが出来ない
- 席に座ることが出来ない
- 価格は指定席の値段から530円引き
通常の指定席より安い切符ではありますが、発売されるか分からないこと、席に座ることが出来ないこと、列車は指定しなければいけないことなどから敢えて狙って購入するメリットもないのかなという切符の紹介でした。
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