新幹線や在来線を走る特急列車などに多く設定されているグリーン車と呼ばれる車両。このグリーン車と呼ばれる車両にはグリーン券を持っていないと入ることが出来ません。指定席が混雑しておりデッキや通路で立つ必要がある場合でもこれは同様になっています。
なぜグリーン券がない場合にグリーン車に立ち入ることが出来ないのでしょうか。今回は元駅員がその理由について解説していきます。
グリーン車ってなに?
グリーン車とは通常の自由席や普通車指定席と比べて設備などのグレードが高い車両についてその一部がグリーン車と呼ばれています。列車によってサービス内容は異なりますが、通常の車両と比べて座席の座り心地が快適になっていたり、通路に絨毯が敷かれていたり、おしぼりや雑誌のサービスがあるなど通常の座席では受けることが出来ないサービスを提供してもらうことが出来ます。
グリーン車の利用方法
グリーン車を利用するには通常列車を利用するのに必要になる最低限の切符に加えて「グリーン券」と呼ばれる切符を持っている必要があります。
駅の窓口やインターネット購入など、通常の切符を購入する方法と同じタイミングで購入することが出来る場合がほとんどです。
なおグリーン券の金額は利用する距離に応じて予め設定されています。乗車券とは違い、短い区間では損や長い区間なのでお得といったことはありません。
グリーン券が無いと利用できない理由
グリーン車はグリーン券がないと利用することが出来ません。
なぜならグリーン車は他の車両に比べて設備のグレードが高く設定されており、その設備を利用するためにグリーン券の購入が必要になっているからです。ここでグリーン券を持っていない乗客がトイレや喫煙室含めて利用してしまうと他の人はグリーン券という追加料金を支払って利用しているグレードの高い設備を無料で利用してしまうことになります。その為グリーン車は通常の切符しか持っていない場合には立ち入ることが出来なくなっているのです。
また混雑時にデッキや通路で立って移動するということがありますが、同様の理由からグリーン車に立って移動することも出来ないようになっています。
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