【メリットは3つ!】JR利用時に往復乗車券を購入べき理由

乗車券

 

片道乗車券往復乗車券。どちらで買ってもルートが変わるわけでもなければ、切符が1枚にまとまるわけでもない。結局どっちを買っても一緒じゃん。と思っていませんか?

今回はJR駅のみどりの窓口や改札で働いていた私が往復乗車券を購入することによるメリットについて紹介していきます。

この記事を読むことで、実は往復乗車券にしか無いメリットを知ることが出来ます。そして往復乗車券を買うメリットだけでなくデメリットについてもお伝えします。この記事を読めばあなたの移動はもっと自由な日程で、もっと余裕を持ったものになるかもしれません。

そして万一の払い戻しでも手数料を低く抑えることも出来るようになります!

今までは片道乗車券ばかり買っていた。往復乗車券をのメリットを知りたい方はぜひ最後まで読んでいってください。

アドセンス

往復乗車券を買うメリット

往復乗車券は切符の上に(ゆき)(かえり)と表記されます

往復乗車券のメリット① 有効期間が長くなる

 切符の有効期間は一部区間を除いて営業キロと呼ばれる距離によって次のように決定されています。

  • 100キロまで・・・1日
  • 200キロまで・・・2日
  • 400キロまで・・・3日
  • 600キロまで・・・4日

 

 往復乗車券で購入した場合の切符の有効期間は片道乗車券の有効期間の2倍となります。

 例えば片道150キロの切符で考えてみましょう。

 片道ずつ購入した場合、有効期間はそれぞれ2日しかありませんが、往復で購入すると有効期間は全体で4日間となります。

片道で買っていると行き帰りにそれぞれ2日しかかけることが出来ません。しかし往復にした場合、行きは1日で一気に移動し、帰りは途中の観光地を巡りながら3日かけて帰ってくるといったことも可能になります。

往復乗車券のメリット② 払い戻し手数料が安くなる

  何らかの事情で切符を払い戻しする場合でも往復乗車券は効果を発揮します。

 乗車券の払い戻しにかかる手数料は220円。片道ずつ乗車券を購入していた場合、払い戻し手数料はそれぞれの切符に発生してしまい220円×2枚で440円を引かれた残額が返金されます。しかし往復乗車券の場合、2枚で1つの切符と考えるため、払い戻し手数料は220円しか発生しません。

使用を開始した後ではこの条件は適用になりません。払い戻しの取り扱いが変更になるので注意が必要です。

往復乗車券のメリット③ 往復割引が利用できる場合がある

 JRの乗車券は片道600キロを超える距離を往復乗車券で購入した場合、行きと帰りそれぞれの運賃から1割引きされた金額で購入することができます。これは制度として自動的に割引が反映されるので、窓口で申し出る必要などはありません。

往復割引の裏技?

  ちなみに東京-新大阪間は片道600キロ以下であるため往復で乗車券を購入しても往復割引は発生しません。しかし新大阪よりさらに西側の兵庫県にある西明石駅。東京-西明石間は片道で600キロを超えるため、往復で購入した場合に往復割引が適用されます。

東京-新大阪間の片道は8,910円。往復で17,820円

東京-西明石間の片道は9,790円。往復割引が適用され行き帰りそれぞれ1割引きになるので往復で17,620円。

長い距離で切符を買ったほうがトータルが安くなるという逆転現象が起きます。 

往復乗車券を買うときの注意点

  一見メリットしかなさそうな往復乗車券ですが、もちろん注意点もあります。

注意点① 行きも帰りも同じルートを通る

  行きと帰りのルートが完全に同じであること

 この条件を満たさない場合は利用することができません。

 例えば東京-新大阪間を行き帰りとも東海道新幹線で利用する場合はルートが同一のため往復乗車券に出来ます。しかし行きは東海道新幹線、帰りは北陸新幹線などの場合はルートが同じでないため利用することが出来ません。

行き帰りの経路が異なる場合に往復乗車券を購入してしまうと、購入された切符では利用できない路線が含まれることがありますので注意してください。

注意点② 旅行の日数と切符の有効期間に注意

 往復乗車券は利用期間が片道乗車券の2倍ですが、旅行の日程がそれを超える場合には利用することができません。乗車券は有効期間を過ぎてしまうとただの紙切れとなり払い戻しも行うことができなくなります。有効期間が足りるか分からない場合は事前に日数を確認しておきましょう。

きっぷの有効期限は画像で赤く塗っている部分に記載をされています。この切符の場合は5月21日~5月26日までであればいつでも使用することが可能ということです。

注意点③ 切符の変更が難しくなる

行き先や区間に変更が発生した場合、片道乗車券であればそれぞれ別々に変更をすることが出来ますが、往復乗車券は行き帰りで1セットの切符なので片方だけの変更が出来ません。そのため変更になる可能性がある場合は片道乗車券で購入していたほうがお得になる場合があります。

もし往復乗車券の利用開始後に変更が発生した場合は手数料を支払って変更する必要がありますので損をしてしまう場合もあります。

まとめ

主なメリットデメリットをまとめると下の表のようになります。

行き帰り片道ずつ購入した場合行き帰りを往復で購入した場合
有効期間往復で買うより必ず短くなる片道乗車券の2倍になる
払い戻し往復乗車券の2倍の手数料が発生手数料片道復乗車券より少額
切符の変更行き帰りを別々に変更可能必ずセットで変更が必要

行き帰りのルートや行き先、旅行期間が確実に決まっているときは往復乗車券のほうがメリットが多いですが、行き先を決めない旅行の場合は片道乗車券のほうが変更が自由に出来ることからメリットが大きいかもしれません。

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