急な日程の変更や行き先の変更が発生してしまったために一度手数料を支払ってきっぷを払い戻したことがある人は多いのではないでしょうか。実は切符は手数料を支払わず行き先や出発日を変更することが可能です!
今回はJR駅のみどりの窓口や改札で働いていた私が購入後のきっぷの変更について紹介していきます。
今までは変更が必要になった場合には一度手数料を支払って払い戻しをしていたという方はぜひこの記事を読んで無駄な手数料を払わなくて済むようにしていってください。
なおこの記事ではきっぷの購入先が主に窓口や駅の券売機の方に向けて、変更の条件や方法について解説していきます。
きっぷの変更の条件
きっぷ変更はきっぷの種類や買い方によって異なる部分が非常に多くあるため、主に窓口で購入される方向けに条件を記載しています。
条件① 変更が初めてのきっぷ
きっぷの変更回数は購入から1回までと定められています。2回目以降の変更を行う場合は、一度手元にあるきっぷを手数料を支払って払い戻した後に必要な区間や列車のきっぷを新しく買い直しすることになります。
一度変更を行ったきっぷには「乗変」という文字が印字、あるいはスタンプにより押印され一目で分かるようになります。これによりきっぷは変更されたものか、そうでないのかを判断することが出来ます。
上の写真が実際に購入後に乗車変更を行ったきっぷです。
きっぷ券面の右上に「乗変」という文字が四角く囲まれて表示されています。窓口で購入したきっぷを変更した場合はこれによりきっぷの内容を変更したことがあることが駅係員から見ても分かるようになっています。
条件② 使用開始前のきっぷ
きっぷの変更が出来るのは変更したいきっぷの使用開始前と決められています。
きっぷの変更については様々な種類があり、利用開始前の変更は駅係員の中では「乗車券類変更」として取り扱うようルールとして定められています。そのため使用開始後のきっぷを変更する場合はここに記載の方法とは異なる取り扱いを行っています。
条件③ 変更先の日付が既に発売可能な日時であること
きっぷは利用開始日の前月午前10時から発売が開始されます。そのため変更したい先の日時も発売可能な日時であることが必要です。変更先が2カ月先といった場合には変更することが出来ません。この場合は手数料は発生してしまいますが、一度既に持っているきっぷを払い戻した後に発売が開始されてから改めて購入し直す必要があります。
条件④ 元のきっぷから変更可能なきっぷであること
元々持っているきっぷから変更先のきっぷへ、変更が可能なきっぷであることも大切な条件の一つになってきます。例えば片道乗車券を往復乗車券に変更することは可能ですが、自由席特急券に変更することはできません。
文章では分かりづらいと思うので図にするとこのようになります。
変更前のきっぷの種類 | 左のきっぷから変更することが可能なきっぷの種類 |
---|---|
片道乗車券 | 片道乗車券、往復乗車券、連続乗車券 |
往復乗車券 | 片道乗車券、往復乗車券、連続乗車券 |
連続乗車券 | 片道乗車券、往復乗車券、連続乗車券 |
指定券 | 指定券 |
自由席特急券 | 指定券、自由席特急券、特定特急券、普通急行券 |
特定特急券 | 指定券、自由席特急券、特定特急券、普通急行券 |
普通急行券 | 指定券、自由席特急券、特定特急券、普通急行券 |
自由席特別車両券 | 自由席特別車両券 |
なお、指定席特急券から自由席特急券への変更は原則として取り扱うことが出来ませんが、変更後に乗りたい列車の指定席が満席の場合に限り、自由席特急券(未指定特急券)に変更することが可能です。
この場合も無手数料で変更し、差額についても無手数料で払い戻しを行います。
変更した場合のお金について
変更後に金額が上がる場合
元々持っていたきっぷより変更後のきっぷのほうが値段が高くなる場合には差額分の支払いをすることできっぷの変更を完了することが出来ます。
変更後に金額が下がる場合
元々持っていたきっぷより変更後のきっぷのほうが値段が安くなる場合には差額分の払い戻しを受けることできっぷの変更を完了することが出来ます。
なおクレジットカードできっぷを購入していた場合はクレジットカードへ差額分を返金します。そのため、変更前のきっぷ購入時に使用したクレジットカードを持って行ったほうがスムーズに手続きが出来ます。もしクレジットカードがない場合でも手続き自体は可能ですが、返金を行うことが出来ないため後日クレジットカードをもって再度窓口に出向く必要が発生します。
一度変更後のきっぷを全額支払い購入し、後日クレジットカードと共に窓口へ出向いて払い戻しの手続きを行うことが必要になります。
手数料はかからない
金額が上がる、金額が下がるどちらの取り扱いになっても差額分の金額以外のお金、手数料などは発生しません。
まとめ
きっぷは使用前に1回に限って手数料なしで変更することが可能です。変更のために1度購入したものを手数料を支払って払い戻した後に購入し直すよりもお得でスピーディーに完了するのできっぷの変更が発生した場合は窓口で変更をしてみてください。
注意!今回の記事は主に窓口できっぷ購入される方に向けた内容となっています。インターネットや旅行会社、期間限定のきっぷなどは取り扱いが大きく異なることがあります。
きっぷ変更時に実際にあったトラブルがこちら
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